メモリースロット【Betaの記憶】は第一章から第六章までありますが、その内容は順番通りではありません。これを順番通り並べ替えて通しで読んでみたいと思うのは私だけでしょうか?試しにバラバラだった【Betaの記憶】を順番通りにつなぎ合わせてみましたのでご確認ください*。
*スロットに “〇〇回目” のように回数が記載されているものはそのまま採用しました。記載がないものは、1スロットを1回分と仮定し、前後関係から回数を推測しています。その場合はスロットタイトルに “【Betaの記憶】#〇〇?” と記載しました。
スロットタイトル | スロット内容 |
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【Betaの記憶】#1 | …ありえない。そんなはずは…俺はあの時、確かに死んだんだ…。 |
【Betaの記憶】#2 | …まただ。またここからだ…。一体どうなってるんだ…。 |
【Betaの記憶】#3 | この現象も3回目…。しかし、いつも結末は変わらない…。 |
【Betaの記憶】#4 | 4回目。間違いない。俺が行っているのは「タイムループ」だ。 |
【Betaの記憶】#5 | 5回目。どうして俺がこんな力を得たのか。…そんなことはどうでもいい。 |
【Betaの記憶】#6 | 6回目。俺はなんとしても『大崩壊』を止めなければならない。 |
【Betaの記憶】#7 | 7回目。そのためだったら、使えるものはなんだって使う。俺は決意した。 |
【Betaの記憶】#8 | 8回目。この世界にはもう一人の「俺」がいる。いや正確には俺が「β」になるだろう。 |
【Betaの記憶】#9 | 9回目。…まずはアイツ、「α」を始末する必要がある。 |
【Betaの記憶】#10 | 10回目。本物の「俺」の存在は、計画の障壁になりうる。 |
【Betaの記憶】#11 | 11回目。それに、『大崩壊』を止められるのは、『財閥』を動かせる『御曹司』だけだ。 |
【Betaの記憶】#12 | 12回目。もう一度、俺があの座について、すべてをやりなおすんだ。 |
【Betaの記憶】#13 | 13回目。邸宅付近を警備している兵に取り入ろうとするも、警戒され、あえなく失敗。 |
【Betaの記憶】#14 | 14回目。志願兵として潜り込むが、『財閥』の中枢とは程遠く、断念。 |
【Betaの記憶】#15 | 15回目。…この『財閥』で出世するには家柄を重視される。 |
【Betaの記憶】#16 | 16回目。名家の出でなければ『財閥』の上層には近寄ることすらできない。 |
【Betaの記憶】#17 | 17回目。『財閥』の目指すところの『共生』とは、まるで真逆の体制だ。 |
【Betaの記憶】#18 | 18回目。…この現象は、いつも同じポイントから始まる。 |
【Betaの記憶】#19 | 19回目。父が死に、俺が『財閥』のリーダーとなったあの時、あの瞬間からだ。 |
【Betaの記憶】#20 | 20回目。一回のタイムループにつき、『大崩壊』までに9年の猶予が与えられる。 |
【Betaの記憶】#21 | 21回目。…「俺」の暗殺に失敗。だが焦る必要はない。 |
【Betaの記憶】#22 | 22回目。俺が諦めない限り、この現象が続く限り、チャンスはある。 |
【Betaの記憶】#23 | 23回目。…「α」である「俺」を殺しても平気なのだろうか。唐突にそう思った。 |
【Betaの記憶】#24 | 24回目。だが何かに臆しているようでは世界は変えられない。どうせ俺は0回目の世界で死んだ身だ。今更、何を怖がることがある。 |
【Betaの記憶】#25 | 25回目。また失敗。俺はふと、「難民街」のことを思い出した。 |
【Betaの記憶】#26 | 26。最初は、まだ物の分別もつかない頃に補佐官と訪れたんだ。 |
【Betaの記憶】#27 | 27回目。今回も失敗。おそらく成功の糸口は俺の中に…。 |
【Betaの記憶】#28 | 28回目。「難民街」はまさに、「世界の不完全さ」を象徴する場所だった。 |
【Betaの記憶】#29? | 父『頭取』はあの場所の存在を知っていながら何の手も打たなかった。 |
【Betaの記憶】#30 | 30回目。失敗。『頭取』は聡明で人望に厚い人だった。 |
【Betaの記憶】#31? | …父親として、『財閥』の長として、とても尊敬していた。 |
【Betaの記憶】#32 | 32回目。かりそめの『共生』など意味がない。そんなことはわかりきっていたはずなのに…。 |
【Betaの記憶】#33 | 33回目。繰り返しても過去は変わらない。…『頭取』は現状を維持することを選んだのだ。 |
【Betaの記憶】#34 | 34回目。失敗。…獄中で一生を過ごす。 |
【Betaの記憶】#35? | 「『財閥』の調和を保つためには仕方がないのだ」 |
【Betaの記憶】#36 | 36。この回も失敗。…父が話すのを聞いて、俺は失望した。 |
【Betaの記憶】#37 | 37。邸宅への侵入を試みる。しかし殺された。…現実から目を背ける父の姿は見ていられなかった。 |
【Betaの記憶】#38 | 38。自死。…この人はもう、『財閥』の長にふさわしくない。 |
【Betaの記憶】#39 | 39。また失敗。…この俺が『財閥』を変えるしかない。そんな使命感に駆られた。 |
【Betaの記憶】#40 | 40回目。それからというもの、俺は難民街に幾度となく足を運んだ。 |
【Betaの記憶】#41 | 41回目。自身が『御曹司』となった後も、ずっとその習慣は続いた。 |
【Betaの記憶】#42 | 42回目。難民街が『財閥』に吸収され、ありふれた町の一部になっても。 |
【Betaの記憶】#43 | 43回目。…あの難民街でなら、容易に「俺」に接触できるかもしれない。 |
【Betaの記憶】#44 | 44回目。あの場所に紛れることは容易いはずだ。次のループで試してみよう。 |
【Betaの記憶】#45 | 45回目。難民街に張り込む。やはりもう一人の「俺」は現れた。 |
【Betaの記憶】#46 | 46回目。タイミングを計る。計画を研ぎ澄ます。 |
【Betaの記憶】#47 | 47回目。俺は難民街の民を装い、一通の手紙を奴らに手渡すことにした。 |
【Betaの記憶】#48 | 48回目。手紙の中身を読んだもう一人の「俺」は確実に、この誘いに乗ってくるはずだ。 |
【Betaの記憶】#49 | 49回目。「『ご令嬢』の本当の狙いを知りたいか?」手紙にはそう書いてある。 |
【Betaの記憶】#50 | 50回目。奴は過去の俺自身だ。「俺」の気を引くことなんて容易い。 |
【Betaの記憶】#51 | 51回目。呼び出した「俺」を難民街の路地裏で刺し殺した。 |
【Betaの記憶】#52 | 52回目。二度目も成功。自身を殺すというのは不思議な感覚だ。 |
【Betaの記憶】#53 | 53回目。「α」が死んでも世界は変わらない。このやり方は正しいということだ。 |
【Betaの記憶】#54? | ここからが『御曹司』としての「やりなおし」。世界を救うための「改変」が始まる。 |
【Betaの記憶】#55 | 55回目。『大崩壊』を止めるための最善手、それが『ワクチン』の大量生産だ。 |
【Betaの記憶】#56 | 56回目。「0回目」では間に合わなかったが、あの薬が十分にあれば、『大崩壊』は止められる。…リセット。 |
【Betaの記憶】#57? | 『財閥』は『ウイルス』が蔓延する前から、存在を危険視し、対処法を研究していた。 |
【Betaの記憶】#58? | そこで生み出されたのが『ワクチン』だ。 |
【Betaの記憶】#59? | 『ワクチン』は『ウイルス』と合わさることで、互いを打ち消し合う力を宿していた。 |
【Betaの記憶】#60? | …しかし『ウイルス』の破壊力はあまりにも大きく、『大崩壊』を抑え込むことはできなかった。 |
【Betaの記憶】#61 | 61回目。…もし6本の世界樹の力を結集させ、『ワクチン』を大量生産することができれば。 |
【Betaの記憶】#62 | 62回目。もし皆の力を合わせて、『ウイルス』の脅威に立ち向かうことができれば。 |
【Betaの記憶】#63? | そんな奇跡が起きれば、きっと『大崩壊』だって、止められるだろう。 |
【Betaの記憶】#64 | 64回目。…現時点ではこんなものはただの夢物語でしかない。実現確率は極めて低い。 |
【Betaの記憶】#65 | 65回目。しかし今の俺には「歴史を書き換える」能力がある。 |
【Betaの記憶】#66 | 66回目。奇跡を起こすまで、何度だって歴史を書き換え続けよう。 |
【Betaの記憶】#67 | 67回目。『ワクチン』を量産させるためには、「協力者」の存在が不可欠だ。 |
【Betaの記憶】#68 | 68回目。当然、この「協力者」は誰でもいいわけではない。「各勢力の世界樹の権限を有する者」。 |
【Betaの記憶】#69 | 69回目。つまり各勢力たちのトップを説得しなければならない。 |
【Betaの記憶】#70 | 70回目。「0回目の世界」において、『財閥』と『教会』とは協力関係にあった。 |
【Betaの記憶】#71 | 71回目。きっとこの世界でも『枢機卿』は計画に賛同してくれるはずだ。 |
【Betaの記憶】#72 | 72回目。となると、残るはあと4勢力、4本の世界樹。 |
【Betaの記憶】#73 | 73回目。『大崩壊』を止めるために一体何本のワクチンが必要になるのか。 |
【Betaの記憶】#74 | 74回目。どれほどの世界樹エネルギーを集めればいいのか、製造は間に合うのか。 |
【Betaの記憶】#75 | 75回目。どれもわからない。だが試せることはすべて試そう。今の俺はそれができる。 |
【Betaの記憶】#76 | 76回目。『ワクチン』の製造過程を整理するために一回分を使った。 |
【Betaの記憶】#77 | 77回目。手筈は整った。まずは『大学』勢力の『学長』に接触する。 |
【Betaの記憶】#78 | 78回目。『大学』勢力と『財閥』はかねてより、科学分野で交流があった。幾分話が通りやすいはずだ。 |
【Betaの記憶】#79 | 79回目。『学長』とコンタクト。しかし首を縦に振らせることはできなかった。 |
【Betaの記憶】#80 | 80回目。『大学』は世界樹の力を、『ワクチン』とは真逆の研究に使っている。 |
【Betaの記憶】#81 | 81回目。さらに『大学』の思い描く未来像は『財閥』の信念とは遠くかけ離れたものだった。 |
【Betaの記憶】#82 | 82回目。両者のビジョンには現時点で、埋めがたい乖離がある。別の道を模索する。 |
【Betaの記憶】#83 | 83回目。…おそらく『軍隊』勢力の説得も、現実的ではない。 |
【Betaの記憶】#84 | 84回目。この二勢力は他の2本の世界樹を集めた後で、圧力をかける他ない。 |
【Betaの記憶】#85 | 85回目。となれば…次は『企業』に接触を図るべきか。 |
【Betaの記憶】#86 | 86回目。『企業』は『大学』に匹敵するほどの技術と、各勢力とのつながりを持っている。 |
【Betaの記憶】#87 | 87回目。もしも『企業』がこの計画に賛同してくれれば、国際的な影響は大きいだろう。 |
【Betaの記憶】#88 | 88回目。『企業』は世界樹の権利を、勢力内の力のある企業に分配している。 |
【Betaの記憶】#89 | 89回目。そのうちの大半を有しているのが巨大企業『ニコラ社』の『CEO』だ。 |
【Betaの記憶】#90 | 90回目。公の会合には滅多に姿を現さない奴も、『御曹司』との会談となれば応じるだろう。 |
【Betaの記憶】#91 | 91回目。直接コンタクトに成功、しかし説得は失敗に終わる。奴は聞く耳も持たなかった。 |
【Betaの記憶】#92 | 92回目。二度目も失敗。「世界樹の力は非売品。いくら積まれても他勢力に渡すことはできない」。 |
【Betaの記憶】#93 | 93回目。失敗。たとえ世界が滅びようとも、彼らは商売の方が大事なのだ。 |
【Betaの記憶】#94 | 94回目。『企業』への説得も難しい。やり方を考えなければならない。 |
【Betaの記憶】#95 | 95回目。…『御曹司』を殺すこと自体、無意味なのかもしれない。 |
【Betaの記憶】#96? | 世界は、まるでそれが定めであるかのように『大崩壊』へと向かっていく。「0回目」と何も変わらない…。 |
【Betaの記憶】#97 | 97回目。この回も最後、世界はウイルスに飲まれた。『大崩壊』を止められるのは『御曹司』である俺だけだと考えていた。 |
【Betaの記憶】#98 | 98回目。その考え方自体、驕りであり、とんだ見当違いだったのかもしれない。 |
【Betaの記憶】#99? | 最終盤、財閥全土がウイルスに飲まれた。同じことの繰り返しだ…。『御曹司』という立場から取れる手段は限られている…。 |
【Betaの記憶】#100 | 100回目。…『御曹司』はもう一人の「俺」に任せておけばいいのではないか? |
【Betaの記憶】#101? | 「0回目の世界」でも「俺」は2本の世界樹を使い、ワクチンを作り続けた。 |
【Betaの記憶】#102? | 大崩壊を止めるまでには至らなかったが、それでも人類の滅亡は免れた。 |
【Betaの記憶】#103 | 103回目。きっとそれが『御曹司』ができる最大限だったのだろう。 |
【Betaの記憶】#104 | 104回目。ならば俺は『大崩壊』そのものにアプローチするべきだ。 |
【Betaの記憶】#105 | 105回目。完全に消し去ることができなくとも、『大崩壊』の規模を抑えることができれば…。 |
【Betaの記憶】#106 | 106回目。『御曹司』であるもう一人の「俺」が『ワクチン』を作る。 |
【Betaの記憶】#107 | 107回目。そして何者でもない俺が『大崩壊』を止める。 |
【Betaの記憶】#108 | 108回目。これこそが世界を救う道なのかもしれない。 |
【Betaの記憶】#109 | 109回目。俺が今すべきことは『大崩壊』の原因の究明、そして阻止だ。 |
【Betaの記憶】#110 | 110回目。『大崩壊』の原因は間違いなく『六勢力戦争』と『ウイルス』だ。 |
【Betaの記憶】#111 | 111回目。そのどちらかがなくとも『大崩壊』は起こりえなかった。「9年」もの時間があれば、どちらかの芽をつぶすことはできるはずだ。 |
【Betaの記憶】#112 | 112回目。ともかく、今は情報が必要だ。一『財閥』の人間が得られる情報は限られている。 |
【Betaの記憶】#113 | 113回目。俺は各勢力に潜り込むことにした。…まずは『軍隊』からだ。 |
【Betaの記憶】#114 | 114回目。『六勢力戦争』の引き金となった『軍隊』に潜入できれば、そこから得られるものは大きいだろう。 |
【Betaの記憶】#115 | 115回目。…それに奴らは『ウイルス』を開発した張本人だ。 |
【Betaの記憶】#116 | 116回目。『軍隊』もまた『財閥』のように、出世には血筋が重要視される。 |
【Betaの記憶】#117 | 117回目。組織の中枢に迫るには、裏面工作が必要になるだろう。 |
【Betaの記憶】#118 | 118回目。もしも失敗すれば、待っているのは死だ。 |
【Betaの記憶】#119 | 119回目。…しかしこのタイムループに限っては、「死」は都合が良い。 |
【Betaの記憶】#120 | 120回目。無駄な時間をかけずに済む。いわば「リセット」だ。 |
【Betaの記憶】#121 | 121回目。身分の詐称に失敗。投獄され、一生を檻の中で過ごす。 |
【Betaの記憶】#122 | 122回目。三度失敗。捕まる前に自害し、リセットする。 |
【Betaの記憶】#123 | 123回目。『軍隊』の組織に入り込むのは難しい。何か策が必要だ。 |
【Betaの記憶】#124 | 124回目。失敗。…お屋敷で過ごした子どもの頃が懐かしい。 |
【Betaの記憶】#125 | 125回目。あの時は何も知らなかった。だから世界は平和に見えた。 |
【Betaの記憶】#126 | 126回目。本当はそうじゃなかった。『財閥』の教育だけでは学べない事実だ。 |
【Betaの記憶】#127 | 127回目。初代は「共生」の未来を願った。今なら、彼の真意がわかる。 |
【Betaの記憶】#128 | 128回目。今回も犬死だ。無駄にする余裕はないというのに…。 |
【Betaの記憶】#129 | 129回目。勢力間の争いは元を辿れば、遠い昔の因縁から来ている。 |
【Betaの記憶】#130 | 130回目。我々『財閥』の「共生」を尊ぶ精神もそこからのものだ。 |
【Betaの記憶】#131 | 131回目。…この「悲劇」も元を辿れば、そこに原因が…? |
【Betaの記憶】#132 | 132回目。だとすれば、俺はどう立ち回るべきなのだろうか。想像もつかない。 |
【Betaの記憶】#133 | 133回目。いつも未来は予想できない方向へ転がる。考えても仕方ない。 |
【Betaの記憶】#134 | 134回目。俺にできることは1つずつ可能性を確かめていくことだけだ。 |
【Betaの記憶】#135 | 135回目。外の者が『軍隊』の上層部を動かすのは至難の業だ。 |
【Betaの記憶】#136 | 136回目。このまま続行する意味は薄い。アプローチを変えてみるべきだろう。 |
【Betaの記憶】#137 | 137回目。とにかく今は情報を集めるべきだ。あらゆる可能性を模索しよう。 |
【Betaの記憶】#138 | 138回目。『企業』の『CEO』に接近を試みる。何か情報は得られるはず…。 |
【Betaの記憶】#139 | 139回目。『企業』の策略にはめられた。ここも一筋縄ではいかない。 |
【Betaの記憶】#140 | 140回目。『政府』。ここから何か得られないだろうか。 |
【Betaの記憶】#141 | 141回目。彼らはいつも中立的立場を貫こうとしていた。 |
【Betaの記憶】#142 | 142回目。・・・付け入る隙はあるのかもしれない。 |
【Betaの記憶】#143 | 143回目。『政府』という組織はいつも内乱状態にあり、一枚岩ではなかった。…リセット。 |
【Betaの記憶】#144? | 形式上『政府』の最高決定権は総理にあったが、統制はとれていなかった。 |
【Betaの記憶】#145? | 俺はこの『政府』の「組織としての脆弱さ」に付け込んで調査を始めることにした。 |
【Betaの記憶】#146 | 146回目。この回、俺は「黄寅党」のPMCに潜入することに成功した。 |
【Betaの記憶】#147 | 147。「黄寅党」は企業勢力の要請を受け、多くの傭兵たちを戦場に派兵している。 |
【Betaの記憶】#148 | 148。志願兵として潜り込むのは容易だった。 |
【Betaの記憶】#149 | 149。…戦場の最前線で俺は改めて、六勢力戦争の悲惨さを目の当たりにする。 |
【Betaの記憶】#150 | 150回目。この回、戦場で俺は「竜槍」「竜弩」という名の新兵器を持った角人兵士と遭遇。戦死。 |
【Betaの記憶】#151 | 151。黄寅党の本部が角人兵士によって急襲される。巻き込まれ死亡。 |
【Betaの記憶】#152 | 152。軍隊の爆撃機「アクイラ」の爆撃を受けて死亡。 |
【Betaの記憶】#153 | 153。軍隊勢力に捕まり捕虜となる。その後、研究施設に送られ強化角人の実験台となる。隙を見て自死。 |
【Betaの記憶】#154 | 154。ループを繰り返すたびに死に対する恐怖、痛み、苦しみのような感覚が薄れていく…。 |
【Betaの記憶】#155? | 自分が「人」でなくなっていくようだ…。 |
【Betaの記憶】#156 | 156。ウイルス工場遠征の任務の最中、汚染に巻き込まれ死亡。 |
【Betaの記憶】#157 | 157。「青猿党」から騙し討ちに遭う。死亡。 |
【Betaの記憶】#158? | ここまで10回にわたる「黄寅党」PMCへの潜入。それらは決して無駄な試行ではなかった。 |
【Betaの記憶】#159 | 159回目。俺はここまでの試行、ループで二つの事実を掴むことができた。 |
【Betaの記憶】#160? | 一つは政府内で「穏健派」、「反戦争派」と呼ばれている政党の存在。 |
【Betaの記憶】#161? | 通常、政府の各党は他勢力からの要請を受けて兵士を送り込む「傭兵業」で成り上がってきた組織である。 |
【Betaの記憶】#162? | しかし、特に「白鶏党」、「黒蛇党」と呼ばれる二つの政党は戦地への派遣に対して消極的だった。 |
【Betaの記憶】#163? | さらに両政党の党首は反戦主義を掲げており、六勢力の現状に対して警鐘を鳴らしていた。 |
【Betaの記憶】#164? | こちらから何かメリットを示すことができれば協力を取り付けられるかもしれない。 |
【Betaの記憶】#165 | 165。そして二つ目の事実…。タイムループ、歴史改変の特性についてだ。 |
【Betaの記憶】#166? | どうやら歴史は変化を好まない。できるだけ0回目の世界に近づこうとする。 |
【Betaの記憶】#167? | 歴史は「大崩壊の世界線」を既定路線として、そこに向かっていく。 |
【Betaの記憶】#168 | 168。たとえば俺がウイルスの開発者を暗殺したとしても、また別の誰かがウイルスを開発する。 |
【Betaの記憶】#169? | 何かイレギュラーが起きた場合、歴史はすぐに「穴埋め」を行う。 |
【Betaの記憶】#170? | これは「歴史の修正力」とでも言い表すことができるだろう。 |
【Betaの記憶】#171? | この「歴史の修正力」を前に、大抵のものは無力だ。 |
【Betaの記憶】#172 | 172回目。…この回も大崩壊を迎える。行動を起こしても、時間をただ無為に過ごしても結末は変わらない |
【Betaの記憶】#173 | 173回目。小さな行動がそのまま大崩壊の阻止に繋がるというようなバタフライエフェクトは起こりえない。…思考に時間を費やす。 |
【Betaの記憶】#174 | 174回目。死亡。俺一人が動いたところで、そのような些細な影響は簡単にかき消されてしまうということだ。 |
【Betaの記憶】#175? | 俺はここまでのタイムループで得たこの二つの事実を勘案し、策を練った。 |
【Betaの記憶】#176? | 大崩壊を止めるためには…、「歴史の修正力」を超えるためには…。 |
【Betaの記憶】#177? | より大きな力が必要になる…。一人で歴史を変えることは不可能だ。 |
【Betaの記憶】#178? | …それならば、「組織」を作る。 |
【Betaの記憶】#179? | 大崩壊を止めるために考えを同じくするものが集う組織…。 |
【Betaの記憶】#180? | 情報収集、他勢力との戦闘、新たな発明…。 |
【Betaの記憶】#181 | 181。あらゆる分野における精鋭たちを集めた組織だ。 |
【Betaの記憶】#182 | 182回目。強い組織を作るためには有能な協力者の存在が不可欠だ。 |
【Betaの記憶】#183? | そして第一に「組織」に引き込むべきは『政府』の「穏健派」たちだろう。 |
【Betaの記憶】#184 | 184回目。ただひたすらに思考の9年を繰り返す。…彼らは俺にない力、PMCを持っている。 |
【Betaの記憶】#185? | そして「大崩壊を止める」という理念にも共感してくれるはずだ。…この回、ウイルスに感染し序盤の試行で死亡。 |
【Betaの記憶】#186? | しかし、こちらがどれだけ崇高な理念を掲げていたとしても…。 |
【Betaの記憶】#187? | 「組織」としての実態がなければ、それは絵空事でしかない。 |
【Betaの記憶】#188? | 彼らは十二政党のうちの一つを背負う党首たちだ。 |
【Betaの記憶】#189? | 当然、交渉は…いや、それ以前に接触することすら簡単ではないだろう。 |
【Betaの記憶】#190? | 俺は彼らに「組織」と組むことのメリットを示さなくてはならない。 |
【Betaの記憶】#191? | …六勢力に俺たちの存在を知らしめる。まずはそこからだ。 |
【Betaの記憶】#192? | となれば破壊は徹底的に…。狙うのは中枢に近い研究所であればあるほどいい。 |
【Betaの記憶】#193 | 193回目。俺はここまでの試行の結果を鑑みて『財閥』の難民街で「組織」を旗揚げした。 |
【Betaの記憶】#194? | 難民街は、六勢力の現状に不満を抱く、報われない者たちの集まりだ。 |
【Betaの記憶】#195? | 「組織」のふるさととしてこれ以上にふさわしい場所はない。 |
【Betaの記憶】#196 | 196。難民街の広場に立ち、演説を行った。そううまくは行かない。ここにかけられる時間は多くない。リセット。 |
【Betaの記憶】#197 | 197。強い語気で六勢力に対する怒りや戦争に対する不安を煽る。少しずつ手ごたえを感じる。 |
【Betaの記憶】#198 | 198。難民一人一人の目を見て、言葉で魂を奮い立たせる。…徐々に変化が生まれている。 |
【Betaの記憶】#199 | 199。…最後に、彼らの目の前に「新たな正義」という糸を垂らす…。 |
【Betaの記憶】#200 | 200。彼らはすぐにそれに食いついた。広場は熱狂の渦に包まれた。試行の回数を増やすほどにその熱狂はより広範囲に広がっている。 |
【Betaの記憶】#201 | 201。少しずつ、世界が揺らいでいる。おそらく、歴史の修正力といっても人の意思にまでは介入できないのだろう…。 |
【Betaの記憶】#202? | …難民街は俺にとってのもう一つの故郷だ。俺にはこの街が何を望んでいるのか、手に取るようにわかる。この街の意思を操ることは容易い。 |
【Betaの記憶】#203 | 203。…ここまでの試行で組織の立ち上げまでは確立された。 |
【Betaの記憶】#204? | この「組織」をより大きく、より強くしていくためには…。 |
【Betaの記憶】#205? | このままただ闇雲に難民街の人間を集めていくのではなく、「新たな行動を起こす」必要がある。 |
【Betaの記憶】#206 | 206回目。俺はこの回から六勢力を標的とした「テロ計画」を進めることにした。 |
【Betaの記憶】#207? | テロによって「組織」の理念を体現し、全世界の民衆に刻み付ける。 |
【Betaの記憶】#208? | 狙うのは…「各地の兵器研究所」だ。このループを利用して計画を突き詰める。思考は次のループの財産になる。 |
【Betaの記憶】#209 | 209。その中でもまずは『軍隊』、『大学』勢力のウイルス培養研究所にターゲットを絞った。 |
【Betaの記憶】#210 | 210。試行の中で大崩壊を止めるための手がかりを掴めるかもしれない。まずは実行だ。自死してリセット。 |
【Betaの記憶】#211 | 211。「組織」の元兵士たちを集めてテロの計画を進める。だが十分な人材、物資は集まらない。試行と試行の間の、負の揺らぎ…。 |
【Betaの記憶】#212 | 212。難民街から一番近くの軍隊領の研究所に襲撃を仕掛ける。だがあえなく失敗。リセット。 |
【Betaの記憶】#213 | 213。決行前に失敗。組織は空中分解した。付け焼き刃の知識、兵士たちで成功させられるほど、甘くない。 |
【Betaの記憶】#214? | この時代、軍事施設はどこも厳重な警戒態勢が敷かれていた。 |
【Betaの記憶】#215? | やはり、テロを成功させるには「優秀なコマンダー」が必要になる。 |
【Betaの記憶】#216? | 兵器の扱いに長け、各勢力の情勢を知り尽くしている。 |
【Betaの記憶】#217? | そしてその他のメンバーをまとめ上げるだけのリーダーシップを兼ね揃えた人物…。 |
【Betaの記憶】#218 | 218。…難民街は人間が最後に行きつく場所。 |
【Betaの記憶】#219? | きっと俺が求めているような人物もどこかにいるはず…。捜索を始めよう。 |
【Betaの記憶】#220 | 220。難民街で「財閥」の元軍人を見つけるも、求める適性には合致しない。 |
【Betaの記憶】#221 | 221。「組織」に集まった面々の伝手を辿っていくも、この回も最後まで出会うことはできなかった。 |
【Betaの記憶】#222 | 222。財閥の軍関係者とコンタクトを取るも、有益な情報は得られなかった。だがこのまま続行だ。 |
【Betaの記憶】#223 | 223。失敗。軍隊で少尉を務めていた元軍人と遭遇するも、彼では能力不足だ。 |
【Betaの記憶】#224 | 224。ここに来てようやく有力な情報を得た。 |
【Betaの記憶】#225? | 「難民街北西。防人が集まるコミュニティにいる隻腕の元傭兵」。 |
【Betaの記憶】#226? | 噂によればその男は政府灰鼠党のPMCに所属していた分隊長であるらしい。 |
【Betaの記憶】#227? | 灰鼠党のPMCと言えば、過去に軍隊との戦闘にて大きな戦果を挙げた組織だ。 |
【Betaの記憶】#228? | 軍隊兵器工場の襲撃、連合軍幹部の暗殺…その功績を挙げればキリがない。 |
【Betaの記憶】#229 | 229。早速、俺はその隻腕の元傭兵の身辺を探らせた。 |
【Betaの記憶】#230 | 230。灰鼠党PMCの元分隊長、その名は「Inertia」。 |
【Betaの記憶】#231? | 戦争孤児として生まれたInertiaは若くしてPMCに入団。 |
【Betaの記憶】#232? | 生まれ持った傭兵としての才能を遺憾なく発揮し、分隊長となったが、その数年後に大きな仕事に失敗。 |
【Betaの記憶】#233? | Inertiaは責任を取らされる形でPMCを追放。その際に彼は特殊な改造手術を受けさせられた。 |
【Betaの記憶】#234? | その右腕は没収され、体内のナノマシンを無力化する薬品を投与された。 |
【Betaの記憶】#235? | 改造に耐えられない隻腕の体…。それは兵士としての死を意味していた。 |
【Betaの記憶】#236? | その後、彼はこの難民街をただあてもなく彷徨っている。 |
【Betaの記憶】#237? | …戦いにすべてを捧げ、すべてを奪われた兵士。 |
【Betaの記憶】#238? | 「組織」の「行動」を背負って立つ者にふさわしい過去だ。 |
【Betaの記憶】#239? | 当然、分隊長としての経験、そして実力は申し分ない。 |
【Betaの記憶】#240? | たとえ武器を持つことができなくても、その「頭」は武器になる。 |
【Betaの記憶】#241? | まさに彼こそが俺たちが求めていた人物だ。 |
【Betaの記憶】#242 | 242。Inertiaを説得するため、最適な形、最適なタイミングを探る…。この回は恵まれなかった。リセット。 |
【Betaの記憶】#243 | 243。俺は単身、彼のもとへと向かった。首尾は上々。リセット。 |
【Betaの記憶】#244? | そこで俺はいくつかのことを話した。…説得は一瞬で済んだ。 |
【Betaの記憶】#245? | Inertiaはすでに「組織」のことを知っていた。 |
【Betaの記憶】#246? | そして内に秘めた闘争心を隠し切れずにいるのだった。 |
【Betaの記憶】#247 | 247。Inertiaを引き込んだことで組織のテロ計画は一気に現実味を帯びていった。 |
【Betaの記憶】#248 | 248。Inertiaの助言を受けながら実行部隊の編成に時間を費やす。 |
【Betaの記憶】#249? | 目指すのは軍隊、および大学の兵器研究所の破壊。…ただただ思考のループ。 |
【Betaの記憶】#250? | 目的は六勢力、全世界に「組織」の存在を知らしめること。 |
【Betaの記憶】#251? | それは歴史の修正力を乗り越えるために必要な「大きな影響力」になる。 |
【Betaの記憶】#252 | 252。何回かの試行を経て、俺たちは30人ほどの精鋭部隊を編成するに至った。 |
【Betaの記憶】#253 | 253。真正面から衝突するのではなく、警備のほんの少しの綻びを狙うような部隊だ。 |
【Betaの記憶】#254? | この戦い方は、何度でもやり直すことができる俺の特性にも合う。 |
【Betaの記憶】#255 | 255。初の実戦投入の時が来た。狙ったのは『大学』の第四兵器工場。だが失敗。 |
【Betaの記憶】#256 | 256。ここには散布型ウイルス兵器の大型生産ラインがあった。逆探知のセキュリティに引っかかり死亡。 |
【Betaの記憶】#257 | 257。侵入までは首尾よくいったが精霊搭載型のセキュリティを突破できず、失敗。だが情報はつかんだ。次はうまくいくはずだ。 |
【Betaの記憶】#258 | 258。二度目の試行で工場内部の爆破に成功。侵入ルートの変更が功を奏した。 |
【Betaの記憶】#259 | 259。続く試行で立て続けに3件の兵器研究所、および工場の破壊に成功。…結末は変わらないが、確かな一歩だ。 |
【Betaの記憶】#260? | 試行の回を増すごとに確かな手ごたえのようなものを感じる…。 |
【Betaの記憶】#261? | …しかしまだこんなものでは足りない。リセット。 |
【Betaの記憶】#262 | 262。六勢力から協力者を引き込むためには決定的な一打が必要だ。リセット。すべては歴史の修正力を乗り越えるだけの、圧倒的な力を手に入れるため…。 |
【Betaの記憶】#263 | 263回目。俺はこの回、自分たちの存在、そして主義主張をより強く発信していくために「組織」に名を付けた。 |
【Betaの記憶】#264? | その名は「意思」。俺たちの役割は、綿々と続く試行の中、その彼方に消えていった者たちの意思を継ぎ、また次の者へ渡すことだ。 |
【Betaの記憶】#265 | 265回目。意思による本格的なテロ活動が始まって11回目。大学のウイルス培養研究所の破壊に成功。 |
【Betaの記憶】#266 | 266。…しかしウイルスやその他兵器を扱う研究所は無数に存在している。この回は失敗。また揺らぎの作用か…。 |
【Betaの記憶】#267? | …当然、「意思」の部隊がそれらをすべて、一度の試行で襲撃することは不可能だ。 |
【Betaの記憶】#268? | それでも試行の回を増すごとに、その経験が俺の中に蓄積していく。 |
【Betaの記憶】#269? | それに伴うように実行部隊の無駄は削ぎ落され、動きは洗練されていった。 |
【Betaの記憶】#270 | 270回目。ウイルス培養研究所4件、兵器工場2件、精霊兵器調整工場1件の爆破、および破壊。 |
【Betaの記憶】#271? | …しかしそれと同時に現行の体制の「底」も見え始めていた。 |
【Betaの記憶】#272 | 272。今回も269回目と変わらない。独力でできるのはどうやらここまでのようだ。 |
【Betaの記憶】#273? | ここから「意思」は拡大期に移行する。 |
【Betaの記憶】#274 | 274。計7件のテロ行為を成し遂げた俺は、「意思」の代表として政府勢力白鶏党党首のもとへ向かう。 |
【Betaの記憶】#275? | 白鶏党のPMCは他の十一党と比べ、その規模は小さい。しかしそれでも「色付き」を始めとする実力者たちが揃っていた。 |
【Betaの記憶】#276? | そして政府のどこよりも…意思の統一が図られている強固な組織だった。 |
【Betaの記憶】#277 | 277。党首に「意思」の理念、そして俺がもう一人の御曹司として見てきたものをぶつける。だが交渉は破談。 |
【Betaの記憶】#278 | 278。この回も説得は一筋縄ではいかなかった。しかし党首は確実に「揺れて」いた。 |
【Betaの記憶】#279 | 279。一度のループの中でも説得は何回かに分けて行った。この回は交渉に失敗。関係が断たれ、リセット。 |
【Betaの記憶】#280 | 280。この回も根気強く「意思」の理念、そして御曹司という立場を利用して白鶏党に資金を流せることを訴え続ける…。 |
【Betaの記憶】#281? | 歴史の修正力は、人の意思には介入しないことはわかっている。続ければ…必ず道は開ける。 |
【Betaの記憶】#282 | 282回目。…ようやく党首が折れた。このループでの4度目の説得だった。 |
【Betaの記憶】#283? | 「意思」に政府十二党のうちの一つ、「白鶏党」が加わった。 |
【Betaの記憶】#284? | これが歴史の修正力に立ち向かう上で、大きな力になることは間違いない。 |
【Betaの記憶】#285? | だが…まだだ。「意思」が影響力を持つためにはもう一人のキーマンがいる。 |
【Betaの記憶】#286? | 教会勢力。そこにいる「ヤドリギ」という研究者だ。 |
【Betaの記憶】#287? | 0回目の世界…このループの力に目覚める前、聖女からその名を聞いていた。 |
【Betaの記憶】#288? | 「『レプリカ技術』の確立に心血を注ぐ、孤高の一族がいる」と…。 |
【Betaの記憶】#289 | 289。この回、俺は「白鶏党」の説得と並行して、教会勢力の情報収集を進めていた。 |
【Betaの記憶】#290? | 情報収集には財閥と教会の繋がりを利用した。財閥の役人さえ買収することができれば、それ自体は容易だった。 |
【Betaの記憶】#291 | 291。そしてヤドリギ一族が残した論文データを入手した。何度も死んだ甲斐があった。 |
【Betaの記憶】#292? | 論文にはレプリカ研究の歴史、可能性、そして現在地…あらゆる情報が網羅されている。 |
【Betaの記憶】#293? | それによると、レプリカ技術の確立はもはや目前だった。キャッチアップに9年を費やす。 |
【Betaの記憶】#294 | 294。しかしその一歩手前でヤドリギ一族は大きな障壁にぶつかっている。リセット。 |
【Betaの記憶】#295? | それは「主の教え」を重んじる枢機卿の存在だ。 |
【Betaの記憶】#296? | 枢機卿は「レプリカ技術」を「主への冒涜」と考え、それを認めなかった。 |
【Betaの記憶】#297? | 教会勢力のあらゆる研究、開発は精霊を用いて行われる。 |
【Betaの記憶】#298 | 298。すべての精霊は枢機卿の下で管理されており、彼の許可なしでそれを利用することはできない。…リセット。 |
【Betaの記憶】#299? | つまり…教会勢力では「主の教え」に則った研究のみが許されるということだ。 |
【Betaの記憶】#300? | それでもヤドリギの一族は精霊に頼ることなく実現の一歩手前までこぎつけた。 |
【Betaの記憶】#301? | しかしここから先は人の手だけではどうすることもできないのだという。 |
【Betaの記憶】#302? | ヤドリギ一族、レプリカ研究の正当後継者「ヤドリギキョウコ」。 |
【Betaの記憶】#303? | 彼女が求める、教会の高次元精霊「ジェミニ」。 |
【Betaの記憶】#304? | レプリカ研究の手助け。今の俺たち、「意思」なら可能だ。 |
【Betaの記憶】#305 | 305。ヤドリギキョウコの近辺を探らせる。 |
【Betaの記憶】#306? | …教会勢力から「ジェミニ」を奪い、ヤドリギキョウコに渡す。 |
【Betaの記憶】#307? | それと引き換えに、キョウコを囲い込むことができれば… |
【Betaの記憶】#308 | 308。俺たちは「レプリカ技術」という最強の武器を手にすることができる。…リセット。 |
【Betaの記憶】#309? | ヤドリギ一族の研究所は教会勢力の僻地にあった。 |
【Betaの記憶】#310? | 警備は手薄。キョウコとの接触は容易だ。 |
【Betaの記憶】#311? | つまり俺たちにとっての障壁は「ジェミニ」の強奪、その一点のみになる。 |
【Betaの記憶】#312? | Inertia、白鶏党の党首を交えてテロ作戦会議を行う。9年の歳月を使い、あらゆる作戦を模索する。 |
【Betaの記憶】#313 | 313。…やり直しが利くとはいえ、教会に部隊を差し向けることはいささか心が痛んだ。 |
【Betaの記憶】#314? | それはかねてからの盟友に銃口を向けるようなものだ…。 |
【Betaの記憶】#315? | …それでも大義を成すために躊躇はしていられない。…次の回からいよいよ実行に移る。 |
【Betaの記憶】#316 | 316。白鶏党の特殊部隊を使った、教会精霊兵器庫への侵入作戦を決行するも失敗。 |
【Betaの記憶】#317 | 317。またも精霊によって制御されるセキュリティの壁に阻まれる。 |
【Betaの記憶】#318 | 318。ここまでの試行から、現有戦力で兵器庫への侵入は不可能と判断。別ルートを模索する。 |
【Betaの記憶】#319 | 319。白鶏党PMCに所属する数名の傭兵を教会の軍に潜り込ませ、隙を探らせる。 |
【Betaの記憶】#320 | 320。…有益な情報を掴んだ。「ジェミニ」は修復機精霊として他の兵器のメンテナンスのため戦場に駆り出される。 |
【Betaの記憶】#321? | 傷ついた「サジタリウス」や「モニュメント」といった精霊兵器に、「ジェミニ」が搭載された修復機を直接接続する必要があるからだ。…リセット。 |
【Betaの記憶】#322? | 「ジェミニ」の輸送。警備は通常よりも甘くなるはず。ここが狙い目だ。 |
【Betaの記憶】#323 | 323。ジェミニ輸送中の装甲車を狙う。帯同していた精霊兵器に阻まれ失敗。 |
【Betaの記憶】#324 | 324。しかし手ごたえを感じる。作戦の方向性は間違ってはいない。 |
【Betaの記憶】#325 | 325。白鶏党党首の助言を受け、『大学』の兵器庫襲撃の際にジャマー兵器を入手。ルートを確立したところでリセット。 |
【Betaの記憶】#326 | 326。ジャマー兵器が上手く機能した。精霊が搭載された装甲車にエラーを起こし、その隙に襲撃をかけた。Geminiの奪取に成功。…次はもっと早くできるはずだ。 |
【Betaの記憶】#327 | 327。入手した精霊Geminiを移し替える。精霊の扱いは0回目の世界で習得していた。 |
【Betaの記憶】#328? | Geminiを入れた記録媒体を持って、ヤドリギ一族の元へ。 |
【Betaの記憶】#329? | キョウコは呆然としていたが、すぐに目の前の現実を受け入れた。 |
【Betaの記憶】#330? | 彼女のレプリカ技術に対する異常なまでの執着を利用する形で、意思への協力を取り付けた。 |
【Betaの記憶】#331 | 331回目のループで、キョウコはGeminiの引き渡しから半年後にレプリカ技術を完成させた。 |
【Betaの記憶】#332 | 332。俺とキョウコは「レプリカ兵士」を開発に成功した。これから先、意思の手足となる重要な戦力だ。 |
【Betaの記憶】#333? | オリジナルとなったのはレプリカ技術の生みの親であるキョウコ自身だった。 |
【Betaの記憶】#334 | 334。意思の面々や「白鶏党」の兵士たちなど他の検体も試した。…が上手くいかなかった。 |
【Betaの記憶】#335? | どういうわけか、性能を最大限に引き出せるのがキョウコを素体にしたレプリカたちだった。 |
【Betaの記憶】#336? | オリジナルにはレプリカに対する深い造詣が求められるのか、生まれ持った血筋の影響か…。 |
【Betaの記憶】#337? | わからない。しかしヤドリギのレプリカ兵は驚くほどに命令に忠実だった。 |
【Betaの記憶】#338? | …俺はヤドリギレプリカとして最初に生み出された6人に名を与える。 |
【Betaの記憶】#339? | キョウコ曰く「オリジナルに近いレプリカほど、オリジナルの思想を色濃く受け継ぐ」ということだ。 |
【Betaの記憶】#340? | これから生み出されるレプリカ兵を統括する存在となるように…。 |
【Betaの記憶】#341? | そして彼女たちが大崩壊を止めるための大きな力となるように、願いを込めて。 |
【Betaの記憶】#342? | 「白鶏党のPMC」、そして「ヤドリギのレプリカ兵」。 |
【Betaの記憶】#343? | この二つの武器が意思にもたらした影響は計り知れなかった。 |
【Betaの記憶】#344? | ようやく歴史の修正力を乗り越えることができるかもしれない。そんな予感がする。 |
【Betaの記憶】#345 | 345。この回より、「意思」は大崩壊を止めるための具体的な策を模索し始めた。 |
【Betaの記憶】#346 | 346回目。再編成された「意思」のテロ部隊は半年ほどで大学にある計18つのウイルス培養研究所を破壊することに成功。 |
【Betaの記憶】#347 | 347回目。前回の記録を2つ更新した。それでもウイルスの浸食は止まらない。ターゲットを変更する。 |
【Betaの記憶】#348 | 348回目。変異ウイルス研究の第一人者である大学勢力『学長』の暗殺に成功。しかし結末は変わらない。 |
【Betaの記憶】#349 | 349回目。狙いをウイルスから精霊兵器へと移す。各地の精霊兵器を標的とするテロ行為を計画。そしてリセット。 |
【Betaの記憶】#350 | 350回目。この回、大学精霊Libra、軍隊のアクイラ、政府のヴォランスの無力化に成功。それでも大崩壊は起きる。 |
【Betaの記憶】#351 | 351回目。以前に増して確かな手ごたえは感じている。しかしそれでも世界は大崩壊へと進んでいく。修正力の壁を越えられない。 |
【Betaの記憶】#352? | 大きなテロを起こし続けたところで、辿る結末は同じだ。何かを抜本的に変えなければならないのか…。 |
【Betaの記憶】#353? | となれば…次に狙うべきは「軍隊」か…?新たな計画を考え始める。 |
【Betaの記憶】#354? | 六勢力戦争の大きな原動力となったのは間違いなく「軍隊」の軍事力あってのことだろう。 |
【Betaの記憶】#355? | 「軍隊」を弱体化、もしくは内部の体制を変えることができれば…。 |
【Betaの記憶】#356? | 以前のループでは失敗した、軍隊への潜入。今の意思になら可能かもしれない。 |
【Betaの記憶】#357? | 「白鶏党」、「ヤドリギキョウコ」の合流後、意思を総動員させ、軍隊への潜入を試みる。 |
【Betaの記憶】#358 | 358。中枢への侵入は失敗したが、末端の組織に入り込むことに成功。しかし時間を使いすぎた。リセット。 |
【Betaの記憶】#359 | 359。このルートで情報収集を進める。欲しいのは軍隊のトップ『将軍』の弱みだ。 |
【Betaの記憶】#360 | 360。…うかつだった。軍隊に警戒されたため、早々に諦める。リセット。 |
【Betaの記憶】#361 | 361。慎重に駒を動かす。軍隊の都市ドランへ潜入していたヤドリギ「Second」が有力な情報を掴んだ。 |
【Betaの記憶】#362? | それは将軍の「一人息子Raster」についてだった。 |
【Betaの記憶】#363? | 「Raster」は将軍の補佐官を務めていた。しかし彼は2596年、企業と政府によって暗殺される運命にあった。 |
【Betaの記憶】#364? | 将軍は自身のすぐ隣で、次期将軍として大切に育てていた一人息子を失ったのだ。 |
【Betaの記憶】#365? | 彼の死が将軍を戦争に駆り立てていった…。十分に考えうる筋書きだ。…リセット。 |
【Betaの記憶】#366? | 幸いにして彼の死は俺のループの9年間の中で発生する。 |
【Betaの記憶】#367? | Rasterが死ぬ前に救い出すことができれば…。計画に時間を費やす。 |
【Betaの記憶】#368? | …しかし、彼の死も歴史に組み込まれたものであるとしたら、この試行は無駄になる。 |
【Betaの記憶】#369? | …それでも今の俺は目の前の可能性にすがるしかない。 |
【Betaの記憶】#370 | 370回目。レプリカ兵を使い、将軍の補佐官Rasterの近辺を探らせるが、その接触は容易ではない。…リセット。 |
【Betaの記憶】#371? | 当然だ。Rasterはいつも将軍のすぐ近くにいる。 |
【Betaの記憶】#372? | 軍隊の、六勢力の中でもっとも警備が固く、鼠一匹とて入り込む隙もない。 |
【Betaの記憶】#373? | ましてや軍隊の末端に潜り込んだ一般兵士がどうにかできる話ではない。…それでも大崩壊の時間まで、検証を続ける。 |
【Betaの記憶】#374 | 374回目。この回、俺はRasterを「外」に引きずり出すことにした。 |
【Betaの記憶】#375? | 将軍は俺たちを捕らえることに躍起になるはずだ。 |
【Betaの記憶】#376? | ごく自然な流れだ。彼らは必ずこの誘いに乗ってくる。 |
【Betaの記憶】#377? | 軍隊の主要工場を狙った連続爆破テロ。現場にはわざと俺たち「意思」の痕跡を残す。 |
【Betaの記憶】#378? | 将軍はその大仕事を一番大事な息子に任せ、次期将軍としてのはずみをつけようとする。 |
【Betaの記憶】#379 | 379。この回、軍隊・大学の共同兵器研究所を狙った大規模なテロを決行。…だがすぐに騒動は鎮静化されてしまう。失敗だ。 |
【Betaの記憶】#380 | 380。よりあからさまに、現場に白鶏党に繋がる手がかりを残した。いわば挑発のようなものだ。 |
【Betaの記憶】#381? | やはり軍隊はこの撒き餌に食いついた。Rasterが現場に現れたのだ。 |
【Betaの記憶】#382? | 前回のループで得た知見を活かし、狙撃兵を配備。 |
【Betaの記憶】#383? | 護衛を無力化した後、Rasterを捕らえることに成功した。 |
【Betaの記憶】#384 | 384。拘束したRasterの命と引き換えに将軍に六勢力戦争の停戦を持ち掛ける。しかし失敗。 |
【Betaの記憶】#385 | 385。もう一度試行するが、交渉は決裂。将軍という男、やはりそう甘くはない。 |
【Betaの記憶】#386 | 386回目。この回、Rasterは自ら命を断った。拘束から五日後のことだ。…俺もRasterの後を追った。 |
【Betaの記憶】#387 | 387。この回も同じ…。やはり…歴史の修正力が帳尻を合わせに来たのだ。 |
【Betaの記憶】#388? | Rasterを人質として交渉するルートは不可能だ。かといって生かしておくこともできない。 |
【Betaの記憶】#389? | Rasterの命の使い方はよくよく考えなければならない。 |
【Betaの記憶】#390 | 390。頭を悩ませていると、キョウコからある提案があった。 |
【Betaの記憶】#391? | それがレプリカによる「替え玉作戦」だった。 |
【Betaの記憶】#392 | 392。…作戦は成功した。オリジナルの死後もレプリカは俺たちの駒として生き続ける。 |
【Betaの記憶】#393? | 歴史の修正力を乗り越えた、初めてのケースだ。 |
【Betaの記憶】#394 | 394。俺はRasterのレプリカ個体を軍隊へ帰すことにした。 |
【Betaの記憶】#395? | 軍隊を内部から動かす。それがRasterの一番の生かし方だ。 |
【Betaの記憶】#396 | 396。この回、Rasterレプリカにより、歴史が大きく動いた。 |
【Betaの記憶】#397? | 大崩壊の直前、未遂に終わった「ザ・ミーティング」が開催されたのだ。 |
【Betaの記憶】#398? | Rasterが生存したことで将軍の国際舞台での振舞いは軟化したのだろう。 |
【Betaの記憶】#399 | 399。…だが、大崩壊は止まらない…。むしろ世界が迎える結末はさらに悪化していた。 |
【Betaの記憶】#400 | 400。この回もザ・ミーティングは失敗に終わった。 |
【Betaの記憶】#401? | …『学長』だ。奴が六勢力の盟主を…殺した。 |
【Betaの記憶】#402? | ザ・ミーティングの場にウイルスの新兵器を持ち込んでいたのだった。 |
【Betaの記憶】#403? | 『学長』は『将軍』の裏切りを予想していた。 |
【Betaの記憶】#404? | 自分が不利になるようなことがあれば、躊躇せずそれを使った。 |
【Betaの記憶】#405 | 405。ザ・ミーティングの直前、『学長』を拘束、暗殺する。しかしそれでも大崩壊は回避できない。やり直しだ。 |
【Betaの記憶】#406? | 『学長』を失った大学は暴走する。戦争は激化し、汚染は広がる。 |
【Betaの記憶】#407? | Rasterレプリカの生存、「ザ・ミーティング」の開催自体間違っている…? |
【Betaの記憶】#408 | 408。六勢力に『学長』以外の黒幕が…?この回も意思のアジトで9年を無駄に費やした。 |
【Betaの記憶】#409? | だとすれば…一体どこからやり直せばいい…?ループの回数を増すごとに俺の体は徐々に結晶に蝕まれていく。 |
【Betaの記憶】#410 | 410。今では左半身が完全に結晶化してしまっていた。…いつものように自分のこめかみに銃を当て、引き金を引く…。 |
【Betaの記憶】#411? | あとどれくらいやり直せる…?このリセットの力はあと何回使える…?わからない。 |
【Betaの記憶】#412? | だが1からルートを立て直すだけの時間はもう残っていない。それだけはわかっている。 |
【Betaの記憶】#413? | どうすればここから…。何か手はないのか…。 |
【Betaの記憶】#414? | ふと疑問に思った。どうしてタイムループは大崩壊の9年前から始まるのだろう。 |
【Betaの記憶】#415? | 9年前のあの日、0回目の世界で俺は自身の就任式にいた。 |
【Betaの記憶】#416? | …そうだ、あの時俺は『学長』と会った。 |
【Betaの記憶】#417? | 『学長』と俺は…「何かを話し、何かを見た」…。 |
【Betaの記憶】#418? | あれは…そうだ…。『タリスマン』…。 |
【Betaの記憶】#419? | あれだ。あれが俺にこの力を与えた。 |
【Betaの記憶】#420 | 420。この回、ザ・ミーティング後の『学長』を拘束。タリスマンについて問いただした。 |
【Betaの記憶】#421? | 『学長』は俺の正体を知ると狂ったように笑い出した。それからの話は…要領を得ないものだった。 |
【Betaの記憶】#422 | 422。俺は学長に接触するこのルートを繰り返し、情報を引き出していく。 |
【Betaの記憶】#423? | 彼のあらゆる研究は、ある「運命的な出会い」から始まったのだという。 |
【Betaの記憶】#424? | それは大学の地下研究所に保管されていた『骸』という砂のような物質だった。 |
【Betaの記憶】#425 | 「6つの『骸』を『該当者』のもとに集めた時、『現象』が起こる…。」 |
【Betaの記憶】#426 | 「これこそが人類が有史以来、何度か起こしてきた創世の術なのだ」と…。 |
【Betaの記憶】#427 | 427。…何度繰り返しても、『学長』はそれ以上を語ろうとしなかった。これ以上の試行は無駄になる…。リセット。 |
【Betaの記憶】#428? | 『学長』の話をまとめるとその砂のような『骸』が形を持ったものこそが『タリスマン』であり、『学長』が探していたものなのだろう。 |
【Betaの記憶】#429? | 0回目で学長はこのタリスマンを集めることができなかった。 |
【Betaの記憶】#430? | そんな中、一つのタリスマンで起こした「不完全な現象」が俺を生み出した。 |
【Betaの記憶】#431? | 完全な『現象』…。創世の術…。『学長』はそれを『シンビオジェネシス』と呼んだ。 |
【Betaの記憶】#432 | 432。ループの回を増すごとに俺の身体を結晶が蝕んでいく…。残された時間はそう多くないだろう。 |
【Betaの記憶】#433? | …ループの度に不安に駆られる。間に合うのか…?これが最後の試行かもしれない…と。 |
【Betaの記憶】#434? | 『学長』の話がすべて事実だという保証はない。彼の話す「伝承」とやらも不確かだ。 |
【Betaの記憶】#435 | 435。しかし…残された手は一つしかない。『シンビオジェネシス』、これに賭けるしかない。…リセット。 |
【Betaの記憶】#436? | タリスマンを開発するためには六勢力のそれぞれが管理している『骸』を手に入れる必要がある。 |
【Betaの記憶】#437? | 大学勢力のタリスマンはすでに『学長』の手元にある。必要なのはあと5つ。 |
【Betaの記憶】#438? | 『財閥』の骸に関しては心当たりがあった。 |
【Betaの記憶】#439? | 『学長』から大学の地下研究所に封印されていた禁忌の研究の話を聞いた時に直感した。 |
【Betaの記憶】#440? | 都市アステルの世界樹研究所。あそこ以外にあり得ない。 |
【Betaの記憶】#441? | あとはタイミングだが…それは後で考えよう。次の回から実行に移る。リセット。 |
【Betaの記憶】#442? | 財閥へ潜伏することは、御曹司の顔とヤドリギたちを使えば容易い。 |
【Betaの記憶】#443 | 443。ザ・ミーティングの前に財閥に潜り込む。ヤドリギの「Second」、「Third」を使い、『骸』の回収に成功。これであと4つ。だがタイムオーバーだ。 |
【Betaの記憶】#444 | 444。『政府』、そして『企業』の『骸』は白鶏党のPMCを使う。 |
【Betaの記憶】#445? | どんな時にも黙って兵を貸し出してくれた党首もこの時ばかりは迷いの色が見えた。 |
【Betaの記憶】#446? | 当然だ。それは自分たちが今まで忠誠を誓ってきた『政府』、『企業』の中枢に対して反抗していくことの意思表示となる。 |
【Betaの記憶】#447? | その上、白鶏党は反戦を謳ってきた派閥だ。この行いは自らの主義主張と矛盾する。 |
【Betaの記憶】#448 | それでも、俺たちは大義のためにやらなくてはいけない。…448回目の大崩壊を迎えた。 |
【Betaの記憶】#449 | 449。『企業』の『骸』を奪取することに失敗。あのセキュリティを突破するためには工夫が必要だ。リセット。 |
【Betaの記憶】#450 | 450回目。準備段階で、黒蛇党の兵器庫から精霊「ヴォランス」を盗み出した。 |
【Betaの記憶】#451 | 451。色付きとSecond率いる部隊が光学迷彩精霊を使い、『企業』の『骸』を奪取することに成功。 |
【Betaの記憶】#452? | しかし大勢の犠牲が出た。歴史を変えるには痛みが伴う。だがこれであと3つ。 |
【Betaの記憶】#453 | 453。『政府』の『骸』も同様に色付きを使った。こちらはそれほど手こずることはなかった。そこに至るまでの時間も少しずつ縮められている…。 |
【Betaの記憶】#454? | 残る『骸』は2つ…。『軍隊』と『教会』…。 |
【Betaの記憶】#455? | 『軍隊』の中枢に迫るには、やはり次期将軍Rasterのレプリカを使うほかないだろう。 |
【Betaの記憶】#456 | 456。軍部に潜り込んだRasterレプリカに『骸』の場所を調査させる。 |
【Betaの記憶】#457 | 457。『骸』は見つからなかった。前回から18年の時間を浪費してしまった。 |
【Betaの記憶】#458 | …時間がない…。0回目の世界で『軍隊』の『骸』は、同盟を結んでいた『大学』のトップ、『学長』でもそのありかを特定することはできなかった。 |
【Betaの記憶】#459 | …つまり『骸』は『大学』とは無関係の場所で、よほど厳重に管理されているはずだ。 |
【Betaの記憶】#460 | 460。この回、Rasterレプリカが『軍隊』の『骸』の位置を特定した。ようやくだ。 |
【Betaの記憶】#461? | 軍隊の外れにある角人の遺伝子キーコアシステムの末端を担う管理施設。そこに『骸』は隠されている。 |
【Betaの記憶】#462? | あとは確実に奪えるタイミングを探る…。俺たちは『政府』、『企業』への潜入で、戦力を大きく削られた。現有戦力で『軍隊』の警備の壁を突破できるとも思えない。 |
【Betaの記憶】#463? | となれば当然『軍隊』が一番弱っているタイミングを突くしかない…。俺はザ・ミーティング直後を狙うことにした。リセット。 |
【Betaの記憶】#464? | 397回目のループで『将軍』たちは『財閥』との和平条約を望んでいた。学長の凶行は彼らでも予想できなかったはず…。 |
【Betaの記憶】#465? | その後は暴走した『政府』、『企業』の対応に手を焼いていた。その混乱に乗じることができれば…。 |
【Betaの記憶】#466 | 466回目。失敗。混乱の最中とは言え、コアシステムを司る施設は大勢の角人兵たちによって守られていた。 |
【Betaの記憶】#467 | 467。Rasterが本部A-1要塞から、コアシステムにハッキングをかける。 |
【Betaの記憶】#468 | 468。これで管理施設を守っていた角人たちは機能不全に陥った。混乱に乗じることで記録の抹消にも成功。ルートが確立された。 |
【Betaの記憶】#469 | 469。『軍隊』の『骸』の回収にも成功した。これであと1つ…。なんとか…間に合うかもしれない。 |
【Betaの記憶】#470? | しかしここに来てイレギュラーが起こる。 |
【Betaの記憶】#471? | 俺は骸集めと並行して学長にタリスマンの開発を進めさせていた。 |
【Betaの記憶】#472? | ここで得たデータを最後のループの『学長』に渡すことで、開発を円滑に行えると考えてのことだ。 |
【Betaの記憶】#473? | その開発の最中、『学長』は殺された。殺したのは…かつての盟友であった。 |
【Betaの記憶】#474? | 彼女が何を考えているのか、わからない。ここにきて、試行に不確実な要素が組み込まれてしまった。 |
【Betaの記憶】#475 | 475。5つ目の『骸』を手に入れたそのループから、『学長』はどうやっても必ず殺されてしまう。これではタリスマンは完成しない。リセット。 |
【Betaの記憶】#476? | 6つのタリスマンが揃うことを歴史が拒んでいるのか?またも俺たちの前に歴史の修正力が…。大崩壊…。 |
【Betaの記憶】#477? | …まだだ。聖女に会おう。もう一度歴史を書き換える。 |
【Betaの記憶】#478 | 478。俺は彼女に会った。『学長』を殺させないため、タリスマンを6つ揃えるため…。 |
【Betaの記憶】#479 | 479。ザ・ミーティングの後で、聖女に会った。そこですべてを話した。 |
【Betaの記憶】#480? | 俺が繰り返しの世界で見てきたもの、0回目の世界の結末…。 |
【Betaの記憶】#481? | 繰り返し、繰り返し…。『軍隊』『大学』との和平条約はどの平行世界でも結ばれないこと…。 |
【Betaの記憶】#482? | 繰り返し、繰り返し…。大崩壊を止めるため、歴史を変えるためには『学長』が必要なピースであること。 |
【Betaの記憶】#483? | …ああ、これはまるで…あのカスミソウの庭の…。 |
【Betaの記憶】#484? | そうだ…、大丈夫。俺たちはきっとわかりあえる…。 |
【Betaの記憶】#485? | 俺の真意は、彼女の心に届いた。 |
【Betaの記憶】#486 | 486。何回かのループのあと…俺たちは…「落としどころ」を見つけた |
【Betaの記憶】#487 | 彼女は…6つ目の『骸』を差し出した。 |
【Betaの記憶】#488? | これでようやく…揃った。『シンビオジェネシス』を始められる…。 |
【Betaの記憶】#489? | 思考がまとまらない…。俺の体は…、ほとんど結晶化していた。 |
【Betaの記憶】#490? | もう…世界を繰り返す力は…残っていない…。 |
【Betaの記憶】#491? | ループを経てデータが蓄積されれば開発は進む。これまでの試行と同じだ。データが俺を裏切ることはない。これなら…きっと間に合う。 |
【Betaの記憶】#492 | 492。『学長』が3つ目のタリスマンを作った。しかしここで裏切りにあう。大崩壊…間に合わない。 |
【Betaの記憶】#493 | 493。492回目のデータを『学長』に渡す…。今度は裏切られる前にデータを奪い、殺した。次の回に引き継がせるためだ。 |
【Betaの記憶】#494? | タリスマンの開発の速度は目に見えて向上している。 |
【Betaの記憶】#495? | 俺は…6つのタリスマンが揃いさえすれば、…もはや何でもよかった。 |
【Betaの記憶】#496 | 496。俺に残された力はあとわずか…きっと500回目が最後になる…。 |
【Betaの記憶】#497? | 大崩壊を乗り越える…それを…「歴史」にする。 |
【Betaの記憶】#498? | …ついに俺の手元に6つのタリスマンが揃った。正史に、間に合った。 |
【Betaの記憶】#499 | 499回目。始めよう…。『シンビオジェネシス』の選択の時、正しい歴史を刻む時だ。 |
【Betaの記憶】を通しで読んで見ると、他のメモリースロットとのつながりが見えてきますね!例えば、以下のメモリースロットは関連していると思います。
実際にBetaが登場するスロットもあるので、相互にリンクしていると考えると色々見えてくる気がします。皆さんも、各回のBetaの記憶が他のメモリースロットとどうリンクしているのかを考えながら読んでみてくださいね!
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